ずっと使っていたフルサイズ一眼レフ Nikon D700を手放し、SONYのRX100M7を最近買いました。
コンパクトなボディに24-200mm相当の望遠レンズ、1型センサーを搭載したモンスターコンデジとして、以前から気になっていた存在。
画質こそ一眼レフに劣るものの、機動性では圧倒的に優位なコンデジであり、持ち出す頻度やシャッターを切る回数は大型の装備に比べて大幅に増えるはず。結果的に、写真を撮るのが楽しくなるのでは?と期待しています。
これまで、型落ちとはいえフルサイズの一眼レフをずっと使ってきました。それにくらべて、このコンデジのボケやノイズ耐性はどうなのか?というのは気になるところ。なので、簡単な検証をしてみました。
50mm相当の焦点距離で、F4 vs F11の比較をしてみる
被写体はこちら。前後の人形の間隔は、瞳 to 瞳で約3〜4cm。先頭の人形の瞳にフォーカスを合わせます。
まずは、50mm F4.0で撮影。ピントが合うギリギリの距離まで寄って撮影しているので、背景はよりボケやすくなっていると思います。
こんな感じで、二番目の人形からすでにボケはじめ、最後尾の子に関しては瞳が判別できないほどになっています。センサーサイズは小さいですが、意外としっかりボケますね。
続いてF11まで絞りました。最後尾の子の表情までわかる程度には解像しています。
撮り方次第では意外とボケますね。流石にフルサイズセンサーに50mm F1.4を乗せたときほどではありませんが、正直コンデジでここまでボケるとは思いませんでした。花の撮影などにも使えそうな気がします。
ISOを1600まで上げたら?
レビューを見ると、やはり「高感度ノイズは目立つ」という意見がよくみられました。まあ、センサーサイズが小さいカメラですから、高感度性能はAPS-Cやフルサイズセンサー搭載機には劣ることでしょう。
問題は、画像を「写真として、絵としてみた場合に許容できるレベルかどうか?」ということ。
写真なんて、ピクセル等倍まで拡大して見るもんじゃないと思います。最近では、スマートフォンやPCの画面で写真全体を見るのが一般的な楽しみ方でしょう。
画面で写真として目に見えるノイズが気にならなければ、それでいいのです。
「写真としての見え方」で比較してみる
ここでは、他の条件を変えずに、ISO感度を1600まで上げてみました。
どうでしょうか?
パッとみた感じ、あまりノイズらしいものは見えませんが…
ISO100で撮影した写真を再掲してみます。
ん〜、違いはよくわかりませんが…?よ〜〜〜〜〜〜〜〜く見てみると、先頭の人形の影の部分とか、ISO1600の写真は少しノイズが乗っているような…?
等倍で見てみる
フォーカスを合わせた瞳の周辺をピクセル等倍で切り出してみました。まずはISO100の写真。
しっかりと解像していて、目立ったノイズは見られません。
同じ部分をISO1600で撮影すると、こうなりました。
なるほど、ここまでくるとノイズが分かりますね。
では、ISO1600で撮影した写真を改めて「写真として」見てみると??
このサイズだと、一枚の写真として見たときに「あ〜ノイズ目立つわぁ〜」という感じにはならないと思います。
ボケ、ノイズ共に、実用レベルとしては問題ないんじゃないかなぁ?
まだまだ簡単な検証しかしていませんが、ちょっと使ってみた感想を。
まず、ボケに関しては「思ったより出るな」といった印象です。センサーサイズの小ささと、50mm相当で開放F4.0という絞り値から、そこまでは期待していなかったのですが、このくらいボケてくれればコンパクトカメラとして十分なんじゃないでしょうか。
つづいて好感度ノイズです。流石にISO1600まで上げてピクセル等倍で見てしまうと気になる程度のノイズが出ますが、画面で写真として見るのであれば気にならない程度のものだと思います。これについては、暗所の撮影であったり、もうちょっと感度を上げたりなど、更なる検証が必要かと思いますが、今のところ僕は実用レベルと判断しています。
このくらいのカメラがポケットに入って、いつでも持ち出せて、どこでも気軽に撮影できるというのは、ひと昔前では考えられなかったことです。技術の進歩に感謝しつつ、明日からも写真を楽しんでいきたいと思います。
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